さて、前回はどのような経過でスタンプラリーを始めてしまったという話でした。思えばタイミングもあったかなとも思うんだな。
というのもあの当時、自宅から車で1~2時間圏内の主だった温泉や公園等の観光地はあらかた行き尽くした観があり、何か目新しいスポットを探していたところ。そこで以前から気になっていた谷汲華厳寺のスタンプラリーに目を着けたという訳。
そ~言う訳で今回衝動買いで新調したスタンプ帳に掲載されている番号付き寺院の場所を調べてみると、自宅の近くにあるナンバー付き寺院は購入した第三十三番札所である谷汲山華厳寺ただ一箇所のみ。残る三十二寺は関西エリアを中心に広く点在していると判明した。しかも中でも和歌山県にある思いっきり不便な第一番札所にはつい最近苦労して遊びに行ったばかり。その時点でやや早まったかとも思ったけど、始めてしまったものは仕方ない。何年掛かろうがきちんと完了します。とりあえず手始めに隣の滋賀県から近い順にスタンプを収集することにしたのでした。
さて、最初に三十三番に行ってしまった為必然的にマニアックな逆打ちということになります。いざスタンプラリーを始めてみると、これが案外楽しい。何しろ行き先の殆どが今迄全く縁が無い地域だったり、いつも通っていた国道のすぐ裏道だったり等、我々を次々に目新しい場所へ連れて行ってくれるのです。目指す寺院の場所を探し出すのは、さながらトレジャーハンターのような気分です。そして写真が好きな自分にとって寺院は格好の被写体。スタンプラリーを開始しなければ一生行かないだろう場所、見る事が無いだろう風景がそこにあるのです。
ただ、目指す寺院の殆どが不便な山奥に存在し、もれなく長い石段が付いている事にはやや閉口しています。近江八幡の長命寺は888段の石段があったり、醍醐寺は山頂までハイキングが必須だったりと、チャレンジャーの心を折ろうとする様々なトラップが次々に待ち構えているのです。これは最初に行った華厳寺本堂がとんでもない山奥で石段を延々と登ったその先にある時点で気付くべきだったのかもしれません。このように、寺院がことごとく不便な山奥にあるという事は即ち、普段の運動不足を補う修行である。と、あえて前向きに考えないことには正直やってられないのです。
きちんと札所巡りを行なっている方々はきっと真剣にスタンプラリーを追い求め、効率よく順番に札所を巡る事でしょう。しかし我々おバカ夫婦にとって、スタンプラリーはその土地に行くきっかけであり、いわば片手間レジャーの観光客のようなもの。当然のように寄り道するし番号を飛ばすしで、の~んびりと札所巡りをしているものだから、やたら時間がかかってしまうのです。
札所巡礼は巷のスタンプラリーイベントとは違い、特に時間制限も無いし特に決まりごとも無い。おかげで一年間に訪れるのは数カ所に留まります。このままでは満願まで何年かかるかわかったものではありません。
のんびり済ませようと考えたのはもう一つ理由があります。西国三十三箇所のラインナップをよく見ると分かると思いますが、京都清水寺などメジャー級の寺院が名を連ねています。となると当然拝観料が発生します。駐車場も無料とは限りません。例えばですが2人で行動した場合、拝観料1人500円、駐車場1台500円、御朱印300円。合計すると2100円にもなってしまいます。せっかく拝観料を支払った以上、隅から隅まで見たり体験したりしないとモッタイナイじゃないですか。このように西国三十三所観音巡礼はお金がかかる上、時間も必要なのであります。
そういえばこの頃、西国ナンバー寺院に向かう途中、道端にある寺院の案内看板に「○○観音何々札所」とか「○○不動何々札所」とかの記載が目に入るようになってきました。覚えておいてそれらについて調べてみると、どうやらこの手のスタンプラリーは全国各地に数多く存在し、地元岐阜や名古屋にも地方マイナー級らしき札所グループがあることがわかったのです。
全国メジャー級の「西国三十三ケ所」は満願までこの先何年必要なのかわかりませんが、近場の地方マイナー級札所ならばもっとお手軽に回れるのではないだろうか。などと余計なことを考えてしまいました。おかげでその後どんどんディープな巡礼沼にズブズブとハマっていくのでありました。

写真は谷汲山華厳寺。
西国33ケ所巡礼スタンプラリーには、
このような気が遠くなるような石段が延々と連なっている事は決して珍しいことではない。
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