2012年07月25日

最近のカメラに思うこと

 
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ようやく画素数以外の競争になってきた


最近のカメラ業界は相変わらず新型ラッシュで、しかも価格帯的に高めの機種が多く発表されています。極めて個人的な感想ですが、ここにきてようやくデジカメの世界が成熟してきた感があります。

自分が初めてデジカメに触れたのは約15年ほど前かな。画素数で言うとようやく100万画素を越えるかといった辺り。しかしこの当時のデジカメはただ画像をデジタルで記録できるだけと言ってもよく、写真機としてまだまだフィルムの敵にもならないシロモノでした。また、性能や機能の日進月歩や試行錯誤が目覚しく、この頃のデジカメに下手に手を出すとあっという間に旧機種になって泣き目に遭うことになりかねなかったのではないでしょうか。これがフィルムカメラの場合、多少旧式になっても良いカメラは何時までも良いのですが、デジカメは旧式になったら只のゴミとなるのが常。新製品の旬が1年も保たない事も日常茶飯事。しかも価格的にフィルムカメラと比較すると高めとあってはおいそれと手を出せません。それに追い打ちを掛けたのが携帯についてるカメラの存在。携帯にカメラがついてるのに、わざわざデジカメを購入する必要がどこにあるのかといった暗黒の時代が長く続いたんですね。それがここ数年画素数的にも落ち着いてきたし、細かく分化したかに見えた製品ラインナップも方向性が収束してきた感じがする。各メーカーはようやく基本画質競争の呪縛を逃れ、様々なアイデアのカメラを開発する余力が出来たのではないだろうか。

今業界的にイチオシなのがいわゆる「ミラーレス一眼」という分野。メーカーとしてはコレを売りたくて仕方がないみたい。しかし今現在進化の速度が一番早い混沌とした分野なので購入するにはまだまだ観察が必要かも。更にいわゆる「高級コンデジ」という分野。外観をレトロに仕上げるのかクールに仕上げるかの違いはあるものの、所有する満足度が高い仕上がりになっているのが特徴。性能機能的にも飽和状態にある為、数年後にゴミと化す事も無さそうな感じ。その他にも全天候性に特化したり高倍率に特化したりと、数年前には考えられなかった程の選択肢がある。とはいえカメラはやっぱり一眼、と言いたいところだがこれもはっきり2極化しつつある。上位機種のいわゆるプロ用機種は性能機能と共に価格がどんどん上がって手が届かない所に行ってしまった。反面、ビギナーが使用する機種はどんどん小型高機能化し、価格的にもそこそこに押さえられている。結果、中間の機種が消えつつあるんですね。その変わりとして登場したのがミラーレス一眼ではないかと思う。今後もきっと画素数はもっと上がるかもしれないし、画像エンジンもどんどん進化するに違いない。画期的な操作ができたり想像できないような機能が付加されるに違いない。でも、印象としてようやく「面白いデジカメ」が出揃ってきたように思えるんですね。今からカメラを始めたい方にはいい時代になって来たなと思うのであります。

さて、此処から先は個人的な話。今迄使用してきたカメラは大小合計21台になります。常に一眼とコンパクトとセットで使ってきました。自分も長い間一眼を使用してきた訳ですが、ココ数年、いわゆる「レンズ沼」と「新機種沼」にハマるとお金がいくらあっても足りやしないという事に今更のように気がつき、その時点で一眼グループの新しい機材を増やすことは止め、不要な機材を整理しました。現在、ここぞと言う時は勿論一眼を使いますが、通常はコンデジです。本音はミラーレスに手を伸ばしたいところですが、まだまだ進化著しい分野だし、下手に手を出すと恐ろしい「レンズ沼」にハマりかねません。チャンスがあれば購入するかもしれませんが、当分は様子を見ているだけにしたいと思っています。

今現在一眼のD90と、P7100を使用しています。当サイト写真の多くはP7100と、前代メインのGX100で撮影したものです。今にして思うとD90は絶妙な時期に安く購入した今では珍しい実力派中堅機。P7100もまたタイミング良く安く購入したもしかすると最後のフル機能CCDコンパクト機ではないかと思うのです。今後デジカメの世界はどのように変化していくのか誰にも分かりませんが、楽しみで仕方ありません。

昔からどのようなカメラを購入したらいいのか知人に質問される事が少なくありません。かつてはその人に合うようにじっくり考えて候補を回答したものですが、最近は変わりました。明確な撮影目的があれば話は別ですが、通常はとにかく自分が気に入った機種を購入すればいいと答えます。候補の機種がある場合は選んだ機種のメリットとデメリットだけ話すことにしてます。カメラは趣味性が強いものなので、何だかんだいって「自分で気に入ったカメラが一番」でしょう。そうして購入したカメラが自分に合えば良し、合わなくても決して後悔しないのでないでしょうか。もし仮に今のカメラが自分の目的に合わないと学習したら、尚更次に購入すべき最適な選択が出来るのではと思います。



by santa_dx

最近の主力機 Nikon P7100







価格は常に上下しています。様子を見て下がった時を狙うといいでしょう。








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ラベル:雑談
posted by サンタ at 17:47| Comment(0) | ゆる~く雑談だニャ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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