最初何気なくスタンプラリーを始めたものだから、持ち物はと言えばサイン帳のみ。傍目には只のお気軽な観光客と全く変わらなかったのではないかな。実は今でもその当時とそれほど変わっていない感じはするものの、徐々にそれなりに持ち物が変化してきたと思う。
気合が入った方などは上下白装束は勿論のこと、すね当てに甲当て、首に輪袈裟と礼拝バッグを下げ、手には念珠と鈴、もう片手には金剛杖を持ち、頭にはすげ傘を被るといった姿で巡礼する姿をしているのを、谷汲ではよく見かけた。しかしながら我々はそこまで本格的なコスプレするつもりもなく、ごくフツーの普段着にてスタンプラリーを進行している。
さて、現在の持ち物だが、とりあえず用意したのが数珠。これを手に持って歩くだけで只の観光客から参拝客に格上げされた気分になるから不思議。次に用意したのが小型の般若心経。そもそもサイン帳は別名「納経帳」と呼ばれたりするもので、本来お寺にて経を納めるのが筋、らしい。経を納めるとは例えばあらかじめ用意した般若心経の写経を納めたり、仏前にて経を唱えて収めるとうような行為を指し、経を収めた証としてサイン若しくはスタンプを頂戴する事が本来の参拝だそうだ。その参拝の手順についても細かく推奨されていて、例えばこうだ。まずは山門前で一礼し、境内に入ったら手と口を清め、鐘を撞き、線香とろうそくを供え、賽銭を投じ、経を納める……ということを、目的の堂と本堂にて同様のことを行うらしい。
実際それらしい事を行ってる方もいらっしゃるのだが、一通り行うとそれだけで軽く30分はかかる。なので、我々としては非常に心苦しいところではあるけれど、写経は辞退して般若心経を目読、更に堂が別れている場合は片方を大幅に縮小。と、誠に勝手ながら自主的に部分省略させていただいている。改善が必要な箇所は即座に適宜改善していく事をモットーとしている。
次に用意したのがマイ線香とマイ蝋燭。両方共ほぼ間違いなく現地調達可能ではあるものの、仏様毎に香炉と燭台が用意されているケースが案外多く、その度に購入していては資金難に陥りやすいとの独自見解を以って、途中から持参することにした。しかしこれは案外ナイスな判断だった。知多四国や尾張33観音等の地方メジャー級なら何ら問題無いのだが、岐阜のマイナー級スタンプラリーを行っていると、人の気配すら感じないような怪しいお寺も存在し、現地に何も用意されていないケースも少なくない。ついでに加えると、ターボライターは必須。少しでも風があると線香に火を点けることは相当に困難を極める。そんな際にターボライターがあれば楽々に線香を供える事ができるのである。
最後に忘れてはいけないのが賽銭。始めた最初の頃は何も考えることなく、5円玉とか10円玉を供えていた。ところが、片っ端から拝んでいる関係上、そのような事をしていてはあっという間に小銭入れが底をついてしまう。本堂の方でまとめてお支払いさせていただくようなケースを何度か経験した。これはあえて何処とは明言しないけど、野間大坊w。行かれた方は分かると思うけど、あそこは大小の賽銭箱が山のように並んでいるんだよね。何も丁寧にその全てに賽銭を投じなくてもいいんだけど、あそこまで賽銭箱が用意されていると、挑戦は受けなくてはいけないという気分になる。意地でも全部入れたくなる。ということで、当案件に関しては、あらかじめ1円玉を山のように用意しておくことで解決。これで思う存分喜捨の気分を味わえるようになった。
暫くの間はこのスタイルでもって気持よくラリーを続けていた。しかし、最近知多四国スタンプラリーに突入した際、賽銭箱の横辺りに銀色の箱があり、中を覗くと白が大半だがごくまれに違う色や銀や金色の小さな札が収められているのを見かけるようになり、調べたらそれは納め札という巡礼時の名刺のような役割の札だと判明した。どうも通販以外に入手の手段が無いなーって思っていたのだが、たまたま谷汲に行った際に参道にある店で見つけた。これも無事購入。大師様用と観音様用があったので、両方共手に入れておいた。
とりあえず、持ち物装備については最低限必要なものはこれで一通り揃ったのではなかろうか。これ以上になると外観に伴うものになってくるので、ここ迄に留めておこうと思ってます。
各霊場のスタンプラリー帳と、数珠と般若心経と納め札。
気がついたら何冊かになっていた。
一番最初に購入した西国33観音のサイン帳。
各寺で貰うサインが実にカッコいい。
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